電子帳簿保存法、2026年に長野の小さな事業者は何から手をつければいいですか?

電子帳簿保存法、2026年に長野の小さな事業者は何から手をつければいいですか?

電子帳簿保存法はもう猶予期間が終わっています。2024年1月から、メールで受け取った請求書や領収書のPDFは、印刷して紙のまま保管していると本来はアウトです。ただし「相当の理由」がある場合の救済措置はまだ生きています。2026年5月時点、長野県内の小さな事業者でこの救済に乗ったままの方も多いです。やるべきことは、いきなり全部きれいに揃えることではなく、「メール添付の請求書・領収書をフォルダに集める」「ファイル名を検索できる形にする」の2つだけ。あとはAIに半分任せられます。

電子帳簿保存法の何が、2026年に小さな事業者にも効いてきますか?

結論、電子取引データ(メール添付・クラウド請求書・ネット注文の領収書)は紙に出してしまうだけでは保管したことになりません。

理由は、2024年1月の改正で電子取引の電子保存が義務化されたからです。猶予期間(宥恕措置)は2023年12月末で終わり、その後は「相当の理由がある場合」の救済措置が残されました。2026年5月時点でも救済措置は続いていますが、税務調査では「電子取引データを電子のまま保存できる体制を整えようとしているか」が見られます。何もしていない、では今後きつくなります。

具体的には、Amazonビジネスや楽天で買ったときに届く領収書PDF、メールで来た見積書・請求書、クラウド会計サービスから出した請求書、これらは「元データを電子のまま」保存するのが原則です。紙で出してファイリングだけ、では足りない、というのが2026年現在の整理です。

電子帳簿保存法に対応しようとすると、どこでつまずきますか?

1つ目は「完璧な電子保存システムをいきなり入れようとする」こと。会計ソフト連動の電子帳簿システムは、設定だけで数日かかる場合があります。小さな事業者は、まずGoogleドライブやDropboxのフォルダ運用で充分です。2026年現在、フォルダ運用でも要件を満たせます。

2つ目は「ファイル名を適当につける」こと。電子帳簿保存法は「日付・取引先・金額」の3つで検索できる状態を求めます。受け取ったPDFを「20260515_haruta_30000.pdf」のような形式で保存しておくと、それだけで要件のほとんどを満たします。AIに「このPDFの日付・取引先・金額を抜き出して、ファイル名を作って」と頼めば、貼り直し作業を一気に楽にできます。

3つ目は「タイムスタンプが必要だと思い込む」こと。タイムスタンプは「訂正・削除の履歴が残るシステム」を使う場合のひとつの選択肢で、必須ではありません。クラウド会計(freee・マネーフォワード)に保存するか、訂正履歴を残す運用ルールを社内に書いておくだけで代替できます。

電子帳簿保存法に、長野の小さな事業者がAIと一緒に対応する手順は?

  1. 手順1

    受信メールの請求書・領収書PDFを保存するGoogleドライブ(またはDropbox)のフォルダを「電子取引_2026」のような名前で1つ作る

  2. 手順2

    その月から、メールで受け取った請求書・領収書PDFをすべてそのフォルダに保存する(紙の出力もOKだが、PDFも残す)

  3. 手順3

    ファイル名は「YYYYMMDD_取引先名_金額.pdf」の形式に統一する(AIに「このPDFから日付・取引先・金額を抜き出して名前案を作って」と頼むと数秒で出してくれる)

  4. 手順4

    月末に、その月のPDF一覧をスプレッドシートに転記する(AIに「フォルダのPDFを日付順に表にまとめて」と頼むだけでもよい)

  5. 手順5

    訂正・削除の運用ルール(誰が・いつ・なぜ訂正したかを別シートに残す)を1枚、A4で書いて棚に貼っておく

よくある質問

Q. クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード)に入れている請求書は、電帳法に対応していますか?

2026年5月時点、freee会計・マネーフォワードクラウド会計の電子帳簿保存機能は法令対応済みです。クラウドに直接アップロードして検索情報を入れていれば、それで要件を満たします。ファイル名運用と二重で持つ必要はありません。

Q. 紙でもらう領収書・請求書はどうすればいいですか?

紙のまま受け取ったものは、これまで通り紙のまま保管して問題ありません。電子帳簿保存法の電子保存義務は「電子取引(メール・クラウド・ネット注文)で受け取ったデータ」が対象です。紙の領収書をスキャンしてPDFにする「スキャナ保存」は別の制度で、こちらは任意です。

Q. ととのえる屋に頼んだら、電帳法対応の設計までやってもらえますか?

やります。クラウドドライブのフォルダ設計、ファイル名ルールの統一、AIによる自動仕分け、月末のスプレッドシート集計まで、長野県内の数名規模の事業者向けに「今あるツール(freee・マネーフォワード・GoogleドライブいずれもOK)に合わせる形」で組み立てます。「何から手をつけたらいいかわからない」と一言いただければ、ヒアリングから始めます。

電帳法対応、うちはこのままで大丈夫かな、と一言だけ送ってください。
いまのフォルダ・ファイル名・メール運用を見せていただければ、
追加で何をすればいいかをその場でお伝えします。

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