ギター教室を続けている、本当の理由
制作と清掃のほかに、ギター教室もやっています。儲かるからじゃない、続けている本当の理由について書いてみます。
ととのえる屋では、HP制作と清掃のほかに、ギター教室もやっています。
「なんでまたギター?」とよく聞かれるので、今日はその、続けている本当の理由について書いてみます。
儲かる仕事じゃない
正直に言うと、ギター教室は、いちばん売上の小さい事業です。
月に数人の生徒さんと、1回ずつ向き合っている、本当に小さなクラス。HP制作の月収と比べたら、たぶん10分の1くらいの規模です。
経営的には、「まあ、無理に続ける必要はないかな」と判断する人もいる気がします。
それでも、続けている
それでも続けているのは、たぶん、ギターを教える時間が、わたし自身を整えてくれる時間だからだと思います。
ふだんHP制作の仕事をしていると、頭の中はずっと言葉でいっぱいなんです。お客さまの言葉、自分の言葉、機械の手から返ってきた言葉。
それを、ギターのレッスンの60分だけは、いったん全部置けるんですよね。生徒さんの指の動きを見て、音を聴いて、ちょっとずつフォームを直す。それだけの時間。
教えると、自分がほどける
教えるって、たぶん「与える」だけの仕事じゃないんですよね。
生徒さんが、ある日「あ、こういうことか」と気づいた瞬間の表情を見ると、こちらも何かをもらっている感じがします。
その人が、はじめて1曲をちゃんと弾ききった瞬間。詰まっていた部分がすっと抜けた瞬間。あれを目の前で見ると、自分の体の中にも、ちょっとあかりがともる感覚があるんです。
続けることが、自分の他の仕事を支える
もうひとつ、教室を続けていて気づいたことがあります。
ギターを教えていると、人が何かを「できるようになる」までの時間や、つまずきのパターンが、すこしずつ見えてくるんです。
最初の3ヶ月は、たいてい指が動かなくて、みんな同じところでつまずく。でも、半年たつと、ある日急にコードがつながり始める。
これって、HP制作のお客さまにも、ぜんぜん同じことが言えるんですよね。最初の3ヶ月は、たいていみんな迷う。半年目あたりで、ある日急にHPの言葉が自分のものになる。
ギターから学んだ「人が変わる時間の感覚」が、本業のほうに、けっこう効いている気がしています。
教室の生徒さんの話
ひとつだけ、書いていいか迷うエピソードを、書いてみます。
ある50代の生徒さんが、独学で何年もつまずいていたコードチェンジを、レッスンに来て3ヶ月でできるようになった日があったんです。
レッスンが終わったあと、その人がぽつっと「これで、孫の前で1曲弾けます」って言ってくれて。
そのとき、ああ、わたしがやりたかったのって、たぶんこういう仕事だなあ、って思いました。
売上じゃない、続ける理由
ギター教室は、これからも続けていきます。
理由は、ひとつだけ。儲かるからじゃなくて、わたしがこの仕事を続けることで、自分の他の仕事まで自然と整っていくから。
事業って、たぶん全部が売上で動くわけじゃないんですよね。「これがあるからこそ、自分がちゃんとしていられる」という事業を、ひとつだけでも残しておく。
それが、長く仕事を続けるための、いちばん地味で大事な仕組みだと思います。
こういう話を、もう少し腰を据えてしたいときは、
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「何を整えたいんだろう」を、一緒に並べ直すところから。