やり残しが出る現場と、出ない現場の差

やり残しが出る現場と、出ない現場の差

不思議なんですけど、同じスタッフが入っても、現場によって「やり残し」の出やすさが違うんです。3年やっていて、ずっと気になっていました。

同じスタッフ、違う結果

Aさんが入った金曜の現場では、やり残しがほぼ出ません。

ところが、Aさんが入った火曜の別現場では、月に1回くらい「あそこ拭けてなかった」が出ます。

人が同じなのに、現場で結果が変わる。これが3年間、ずっと謎でした。

差は、終わり方にあった

ある時、両方の現場を見比べて気づきました。

やり残しが出ない金曜の現場では、Aさんが最後に「ちょっと一周してきます」と言って、各エリアを5分かけて見回っていたんです。

火曜の別現場では、その時間がなかった。終了時刻ぴったりに撤収する習慣になっていた。

差は、人ではなく、終わり方にありました。

終了前チェックの時間を、明示的に作る

それで、全現場で「終了前チェック5分」という時間をシフトに組み込みました。

ただ、これを「5分余分に取って」と口で言っても、現場ではすぐに省略されるんですよね。「今日は時間がない」「次の現場があるから」って。

仕組みにしないと、続かない。

AIに音声で報告する形式に変えた

仕組みとして取り入れたのが、AIへの音声報告です。

終了の5分前になったら、スマホに向かって、各エリアを歩きながらこう話すんです。

「玄関ホール、床OK、自動ドアレール拭けてる。エレベーター内、鏡OK、ボタン拭けてる。トイレ、便器3つ、洗面台2つ、すべてOK。」

これを録音して、AIに渡す。すると、AIが「3つ気になる点があります」と返してくれる。

「①ボタン周りの言及がなかったエレベーターが1基、②自動ドア上部レール(高所)の確認なし、③トイレの個室扉裏側、未確認」って。

機械の目は、抜けに気づく

人の頭は、毎週おなじ場所をチェックすると、慣れてきて「いつもの場所」を素通りするようになるんです。

AIは、報告内容を毎週フラットに評価してくれる。「先週言及した場所が、今週は出ていない」と気づいてくれる。

これが、抜けの予防になりました。

やり残しが、ほぼゼロになった

この音声報告を始めてから、各現場のやり残しが、月に1回 → 年に1〜2回まで減りました。

スタッフ側も、「今週ちゃんとやれた」という感覚を、AIからのフィードバックでもらえる。これが地味にうれしいみたいで、続いています。

やり残しは、終わり方のクセだった

気づいたのは、やり残しは「やる気のなさ」じゃなくて、「終わり方のクセ」だったということでした。

人の意識を頑張らせるのではなく、終わり方のかたちを変えるだけで、ぜんぶの現場の質がそろってくる。

仕組みでととのえると、人を責めなくて済むんですよね。「ミスは仕組みが悪い」というのを、清掃の現場でも実感した出来事でした。

清掃やバックヤードの仕組みを、もう少しととのえたい方へ。
「うちの現場はこんな感じで」と、一言だけ送ってください。
仕組みの話から、ご一緒します。

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