「AIで何ができる?」より「何を整えたい?」から始める
ご相談に来てくれる方の最初のひとことは、たいてい「AIで何ができますか?」です。でも、本当はその一段下に、もっと大事な問いがある気がしているんです。
「何ができる?」だと、止まる
「AIで何ができますか?」という質問、よくいただきます。
うん、これはとても自然な問いです。新しい道具に出会ったら、まず何ができるか知りたいですよね。
でも、この問いから始めると、たいてい話が止まってしまうんです。なぜかというと、できることが多すぎるから。
文章も書ける、画像も作れる、音声も扱える、計算もできる、検索もできる、要約もできる。「で、結局どうしたら?」となって、誰もが立ち止まってしまう。
問いを、ちょっとだけずらす
それで最近わたしは、相談に来てくれた人に、ちがう問いから始めてもらうようにしています。
「いま、いちばん整えたいのはどこですか?」
これに変えるだけで、話がぐっと進むんですよね。
御代田の知人の例
御代田で小さなお店をやっている知人と話したときの話です。
最初は「AIで集客どうにかなりますかね?」だったんです。でも、「いちばん整えたいのはどこですか」と聞いたら、ちょっと考えてから、こう言いました。
「集客より、夕方の自分が疲れすぎていて、家族と話せないのが、ほんとはいちばんしんどい」って。
あ、と思いました。本当の課題は、たぶんそこにあった。
整えたいところが見えると、道具は後から決まる
そこからは、話がすっと進みました。
夕方の疲れの原因は何か。日中の事務作業に時間がかかりすぎていること。じゃあそこを、機械の手にどこまで渡せるか。
道具の話は、最後の最後でちらっと出てくるだけで、十分だったんです。
整えたいから、道具を選ぶ
「AIで何ができる?」と聞くのは、道具屋さんに「いいもの売ってる?」と聞くようなものなんですよね。
でも、本当にほしいのは道具じゃなくて、整った暮らしや、整った仕事や、整った時間のはずなんです。
だから、機械の手と付き合うときは、こちらから「整えたいのはここ」と先に決めておく。そうすると、不思議なくらい、必要な道具だけがちゃんと残ります。
問いをひとつ変えると、見える景色が変わる。
「AIで何ができる?」と聞いている限り、答えは増え続けます。
「何を整えたい?」と聞いた瞬間、答えは1つに絞られます。
仕事の入口は、いつもここです。
こういう話を、もう少し腰を据えてしたいときは、
LINE か フォームからどうぞ。
「何を整えたいんだろう」を、一緒に並べ直すところから。